V長崎選手 平和の尊さ再考 資料館や追悼祈念館訪問

1人ずつ献花し、平和について考えるV長崎の選手たち=長崎市、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館(クラブ提供)

 サッカーJ2、V・ファーレン長崎の全選手やスタッフが22日、長崎市平野町の長崎原爆資料館と国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を訪れ、平和の尊さをかみしめた。
 V長崎は被爆地にあるプロサッカークラブとして、平和学習、平和の発信に力を入れている。選手らは長崎原爆の実相を学び、平和祈念館で1人ずつ献花。館長らから話を聞き、サッカーを通じてできることについて考えた。
 手倉森誠監督は「僕たちは誰かの生きがいにならなければいけない。平和になるかどうかは心の持ちようだと思う。ねたみ、ひがみ、人を蹴落としたり、ずるをして自分だけ良ければいいと思う人間がいると平和になれない。正しいメンタリティーを発信して、平和の発信につなげたい。われわれには社会的役割があり、公益をもたらすのがスポーツだと認識しないといけない」と語った。

© 株式会社長崎新聞社