横浜の軽症者療養施設で無断外出も 神奈川18人感染

 新型コロナウイルス感染症を巡り、県内で25日、新たに10歳未満~60代の男女18人の感染が確認された。うち13人が感染経路不明という。

 川崎市では、中原区の50代の女性会社員と多摩区に住む20代の自営業の男性が感染。女性は同居家族からの感染とみられる。

 藤沢市では3人の感染が明らかになった。うち20代の女性看護師と20代の男性会社員は軽症で、感染経路が不明だった。平塚市の20代のアルバイト女性は、都内に住む同僚が感染していた。逗子市の20代男性は感染経路不明という。

 横浜市では、10歳未満~60代の11人の感染が確認された。いずれも軽症で、うち9人が経路不明。10歳未満は男児で、18日に保育士の感染が確認された市内の認可保育所を利用していたが、保育士の濃厚接触者ではなく経路は不明という。

 また横浜市は25日、軽症者を受け入れている市宿泊療養施設(保土ケ谷区)に入所していた60代男性が同日朝、退所手続き1時間前に無断外出したと発表した。療養期間は24日までで、25日午前9時に退所予定だった。男性は守衛が常駐していない無施錠の非常口から施設外に出て、さらに高さ約2メートルの鉄製ゲートを登って敷地から出たといい、市は「退所方法の確認の仕方を見直すとともに、ゲートや施設の出入りについて、監視システムの強化を検討する」としている。

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