善意の弁当 ひとり親家庭に 諫早の11企業・団体提供

ボリューム満点の「子ども弁当」を受け取る親子たち=諫早市、市社会福祉会館

 新型コロナウイルス感染症の拡大で影響を受けたひとり親家庭を支えようと、諫早市の11企業・団体でつくる「シングルマザー子育て支援の会」(会長・林田渡諫早大同青果社長)は20日、市母子寡婦福祉会の会員32世帯に「子ども弁当」50食を贈った。
 支援の会は今月、10企業・団体で発足。その後、菓子販売のシャトレーゼ諫早泉町店とイオンタウン長与店を運営するH&Sも加わった。各企業・団体がコメや野菜、果物、肉類などの食材やデザート、弁当箱を無料で提供し、割烹(かっぽう)水月楼が調理している。
 20日夕、新道町の市母子寡婦福祉会事務局に会員が集まり、ハンバーグ弁当とゼリー、市社会福祉協議会が提供したマスクを受け取った。3人の子どもを持つ女性(39)は「体調がすぐれず、夕食作りを案じていたが、とてもありがたい」と善意に感謝した。
 子ども弁当は市母子寡婦福祉会と県社交飲食業生活衛生同業組合諫早支部の会員に、10月まで毎月各1回、各50食が届けられる。

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