住民に驚き、動揺 都城、日向で初の新型コロナ感染者

 都城市と日向市でそれぞれの初の感染者が確認された26日、地元住民には驚きと動揺が広がった。
 家族で都城市内の公園を訪れていた会社員鶴田浩也さん(40)=同市=は「県内はどこも安全じゃないなと感じた」と驚いた様子。「子どもをアスレチック遊具で遊ばせることは、またしばらくやめることになりそう」とこぼした。
 「飲食店はようやくお客さんが戻ってきたところなのに」と影響を危惧するのは県飲食業生活衛生同業組合都城支部の天水富士雄支部長(65)。同支部は、8月まで毎週日曜日に開くテークアウト販売会について、次回は中止することを決めた。その後の開催は感染状況などを見ながら判断する考えで、「感染者の行動歴など早く情報がほしい」と訴えた。
 日向市で花卉(かき)などを生産する40代男性は「需要回復の兆しが見えてきたため、秋に合わせて栽培を進めていたが、これでまたゼロに戻る」とため息をつきつつ、「コロナの症状や死者数などを冷静に判断し、怖がりすぎず、正しく恐れたい」とも述べた。

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