平戸の魅力 留学生が発信 根獅子の生活、歴史体感

地域住民と郷土料理づくりに挑戦する留学生=平戸市根獅子町

 長崎県内の専門学校などで学ぶ留学生17人が18、19の両日、平戸市根獅子町を訪れ、住民生活や地域の歴史などを学んだ。
 県内各地の魅力を会員制交流サイト(SNS)などでPRしてもらう、県の「留学生による元気な長崎発信事業」の一環。同市の市民団体、根獅子集落機能再編協議会と市滞在観光推進協議会が受け入れた。
 初日は交流体験施設・ねしこ交流庵(あん)で、住民が講話や紙芝居で根獅子の歴史を紹介した。民家など3軒に分かれて宿泊し、ホスト役の住民らと交流した。
 2日目はキリスト教関連史跡、市切支丹史料館、海水浴場を回り、地域の歴史や風土を体感。交流施設でブルーベリーの収穫、郷土料理や団子作り、そうめん流しなどに挑戦。盛りだくさんの昼食を楽しんだ。
 留学生たちは協議会メンバーとの触れ合いの合間に事業の狙い通り、スマートフォンに向かい写真やコメントを発信。今年4月から長崎市内の専門学校に通うインドネシア出身の男子学生は「外出自粛などで長崎以外の街を訪れるのは平戸が初めて。食事がおいしかった」と笑顔を見せた。

© 株式会社長崎新聞社