「転難(コロナ)撃退」100人練り歩く 新上五島 政彦神社で祇園祭

悪疫退散を願い練り歩く参加者=新上五島町

 悪疫退散を祈る祇園祭がこのほど、新上五島町奈摩郷の政彦神社であり、氏子ら約100人が周辺を練り歩いた。
 江戸時代ごろから続く伝統行事で、毎年この時期に地域住民の主催で開いている。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年に比べ参加者数を3分の2に減らして実施。稚児装束の幼児や獅子舞、「転難(コロナ)撃退」などと書かれたのぼりを持った参加者が約30分間かけて歩いた。3密回避のため、本来は12人で担ぐものを4人用で作った小型みこしも登場した。
 吉村政徳宮司(71)は「来年は新型コロナ禍が収まり、例年通りの人数で実施できることを願っている」と話した。

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