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300万以下は絶対死守! オーナーの平均年齢は超若かった
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「299万円スタートは絶対死守!車両コンセプトを決める早いタイミングから、営業メンバーと消費税が10%になっても300万円は切りたいよねと決めてました」(ハリアー担当開発主査・小島利章氏)
目下絶賛バカ売れ中の国産プレミアムSUVのハリアー。1ヵ月受注で4万5000台の大台を突破したのは記憶に新しいが、小沢が一番のキモだと考えるのは価略戦略だ。
なにしろベーシックなガソリン2リッターモデルが299万円ジャストスタート。それも消費税10%を含むだ(税引き価格約271.8万円)。旧型3代目末期を見ると一番安い「エレガンス」でも300万4100円。これは消費税8%の時代だから税引き価格約278.1万円となり、ほぼ7万円近く安くなっている計算になる。それも新型ハリアーは全車に通信システムのDCMや5年間無料のコネクティッド機能“T-Connect”を標準装備するので、
キモは安いのに高級! サラリーマンでも変えちゃう価格なのが鍵
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実はこの手の全長4.7m台のミディアムSUVは輸入車だと平気で500万円どころか600万円を越える。BMWX3は675万円スタートだし、メルセデス・ベンツGLCなどは700万円スタートとくる。
「走りも違うし、パワーも違う」とクルマ好きは言うかもしれないが、普通のサラリーマンはもちろん特に若い社会人は正直プレミアム輸入車は買えない。
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「やはりハリアーは若いお客さんをしっかりカバーしたいと。それは先代と同じで、他のモデルより若い人が多く、トヨタ86ユーザーより平均年齢が若いんですよ。他のクルマはどんどん値段が高く、クルマが大きく、重くなっていまして、3つのNGワードのうちの1つが値段でした」(前述小島氏)と、価格戦略は相当意図的なのだ。
ベースグレードは本当に必要なモノだけを厳選
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しかしコネクティッド機能に先進安全装備など今や常識の標準装備は確実に増えている。自ずと車両価格は高くならざるを得ないが……「割り切りはNGって話がありましたけど、ハリアーのお客さまには本当に必要な機能をしっかり付けて、299万円に収まるように頑張りました」と話す。
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一番安いSグレードと次のGグレードとの違いは、前後バンパーのメッキ加飾もそうだが、大きなところではヘッドライト。デイタイムランプがクリアランス系に変更されていたり、プロジェクターライト、オートレベリング機能付きのハイビーム機能(AHS)が付いてない。しかしそれでも基本LEDユニットだし、意外に見劣りしない。
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あとはシートがオールファブリックになっていたり、ウッド風加飾の代わりにピアノブラックのパネルが使われていたりするが、言うほどみすぼらしくない。
なにより思い切って税込341万円のGにすればメッキは普通についてるし、シートも合皮とファブリックのコンビ。さらにSではオプションの実質ドライブレコーダーたる「前後方録画機能付デジタルインナーミラー」も標準装備で、ほとんど大満足のチョイスができるのだ。
さらに侮れないのがハイブリッドモデルの価格設定で実質約26万円値下げの358万円スタート。これは従来4WDモデルしかなかったのを、FFモデルも設定したことが大きく、実に巧妙にお買い得感を演出している。
【筆者:小沢コージ】