メイクを落とすクレンジング剤は、
- オイルタイプ
- リキッドタイプ
- ミルクタイプ
- クリームタイプ
- ジェルタイプ
- バームタイプ
- シートタイプ
とたくさんの種類が販売されています。しかし多くの人が、それぞれの明確な違いや正しい使用方法について、把握できていないようです。
素肌の清潔を保つのに正しいクレンジングは必須! クレンジングの正しい選び方、肌に負担をかけないコツについて知り、健康的な肌の基本を見つめ直してみましょう。
クレンジングの種類と特徴
クレンジングとひと口に言っても、オイルタイプやクリームタイプなどさまざまな種類があり、それぞれ洗浄力や肌に与えるダメージの量に差があります。
クレンジングで重要なのが、含まれる油性成分の量です。
油性成分とは水分と馴染んでメイクを落とすものであり、量が多ければ多いほどメイクをしっかり落とします。
しかし油性成分は肌の潤いも同時に拭ってしまうため、乾燥肌・敏感肌の人には油性成分の多いクレンジング剤は不向きです。
一方で、皮脂の分泌量の多い人が油性成分の少ないクレンジングを使えば、メイク汚れが落としれきれず、くすみや肌荒れの原因となります。
クレンジングはテクスチャの好みや香り・値段だけで判断するのではなく、自身の肌に合ったものを選ばないとトラブルの元になるのです。
肌の状態ごとに使い分ける
肌は常に同じ状態でいられるわけではありません。季節やその時の健康状態、年齢によっても肌の状態は変化します。
そのため年間を通して常に同じクレンジング剤を使うのではなく、その時の肌と相談をしながらクレンジングを選びましょう。
たとえば、皮脂の出やすい春夏はメイクがしっかり落とせるクレンジングを、乾燥しやすい秋冬は保湿効果の高いクレンジングを使うなど。
また、混合肌も同様に、2種類以上のクレンジングを使い分けるのがオススメです。
【テカりやすいTゾーン】
油性成分の多いオイルタイプでメイクを落とす
【乾燥部分のUゾーン】
ローションタイプで潤いを与えながらメイクを落とす
以上のことを守ると、肌トラブルが起きにくくなります。
クレンジングは肌の状態をよく観察したうえで組み合わせると肌負担が少なく、しっかりメイクを落とすことができます。
肌に負担をかけない!クレンジングのコツ5つ
クレンジングでメイクがきちんと落とせているかどうかは、肌育の基本です。
正しいクレンジング方法を知り、トラブル知らずの肌を作りましょう。
【コツ1】手を洗う
まずは手をしっかり洗います。
汚れのついた手にクレンジング剤をのせれば、手の汚れがクレンジングと馴染んでしまいます。
そのままクレンジング剤を顔にのばすのは、手の汚れを顔中に塗っているのと同じこと。
しっかり石鹸で洗い、清潔な手でクレンジング剤をとりましょう。
【コツ2】使う量はケチらない
「クレンジング剤は負担が多いから少量で」、「もったいないからちょっとずつ」など、クレンジング剤の量が少ないと過剰に摩擦してしまい、余計な肌負担が増えてしまいます。
クレンジング剤の量はケチらず、規定量以上を手に取るようにしましょう。
【コツ3】汚れが浮いたらすぐに落とす
クレンジング剤を顔に伸ばしたあと、汚れをかきとろうとして強くこすってはいませんか?
もしくは、汚れをもっと浮き上がらせようとして長時間クレンジングを顔にのせたまま放置、なんてことは?
汚れを含んだクレンジング剤がいつまでも肌表面に残るのは、肌にとって大きなストレスです。
汚れが浮いたら手早く、ぬるま湯で洗い流してください。
【コツ4】ダブル洗顔の有無
ダブル洗顔とは、クレンジング剤のあとに洗顔フォームで顔を洗うことです。
本来クレンジングはメイクの油分を落とすのが役割であり、汚れやホコリは洗顔フォームで落とします。しかしダブル洗顔不要のクレンジング剤であれば、メイクの油分と汚れ、ホコリを落とす効果もあるため、洗顔フォームは必要ありません。
ダブル洗顔不要のクレンジング剤を使用しているのに、洗顔フォームで顔を洗えば必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥肌・脂性肌の原因となります。
クレンジング剤の種類に応じて、ダブル洗顔の有無を判断してください。
【コツ5】ポイントリムーバーのタイミング
アイメイクやリップなど、ポイントメイクはクレンジング剤では落としにくいと感じるでしょう。
クレンジング剤は基本的にはベースメイクを落とすために作られているため、マスカラやアイライナーを落とすのには不向きです。
これらのメイクはポイントリムーバーを使い、クレンジング前に落としておきます。
ポイントリムーバーもクレンジング同様、量をケチらずに使いましょう。
【ポイントリムーバーでの落とし方】
(1)コットン全体にひたし、5〜10秒ほどメイクを落としたい箇所に押し当てます。
(2)メイクが浮いたら手早くコットンで拭き取りましょう。
コットンで落としきれないマスカラや目尻・目頭、唇のシワに入ったリップなどは綿棒で拭き取り、目や口の中に入らないように丁寧に落としていきます。
拭き取りタイプのクレンジング剤の正しいやり方
クレンジング剤の中には、シートタイプのものもあります。
シートタイプは摩擦も強くメイク洗浄力も低いため、「洗顔でメイクを落とせないシーン」や「どうしようもなく疲れているとき」など、限定した使用がオススメです。
使う際は落としたい部分に30秒ほどシートを押し当て、メイクを浮かせます。
シートに含まれるクレンジング剤とメイクが馴染んだら、そっと拭き取りましょう。
間違っても同じ場所をゴシゴシこすったり、1度汚れを吸った部分を別の箇所に押し当てたりしないよう、注意してください。
正しいクレンジングで健康な素肌を作ろう
メイクはじっくり丁寧に落とすのが大切ですが、時間をかけすぎたり適切でない量を使用したりすると、かえって肌負担を増やしてしまいます。
正しいクレンジングのやり方で、素肌の健康を守りましょう。