【新型コロナ】県内で新たに8人感染、大半が若い世代

和歌山県はきょう(7/27)、県内で新たに10代から40代までの男女8人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表しました。これで、県内で確認された新型コロナウイルスの感染者数は、130人となりました。

新たに感染が判明した8人のうち、県内外の大学に通う学生が4人、県内外の病院に勤務する看護師が2人、県内を拠点にしたチームのスポーツ選手が2人となっています。

このうち、4人の大学生は、岩出保健所管内在住で県内の大学に通う20代の男性と20代の女性、和歌山市在住で大阪府内の大学に通う10代の男性と10代の女性で、いずれも大阪市内で飲食や宿泊をしたり、府内の大学に通うなど大阪との往来がありました。

また、2人の看護師は、岩出保健所管内在住で県内の医療機関に勤務する40代の女性と、和歌山市在住で大阪府内の病院に勤務する30代の男性で、勤務状況などから、県は、大阪府内の病院で感染が広まっていないか、調査するよう大阪府に要請しました。

スポーツ選手の2人は、いずれも和歌山市に住む20代の男性で、このうち1人は、今月18日に兵庫県の実家に帰り、のちに新型コロナウイルスの感染が判明した弟ら家族と過ごしていました。県は、チームスタッフのうち、一緒に練習した10人の選手について、PCR検査を行うとともに、チームに対しては、練習の中止などを指示したということです。

また、感染が確認された8人の同居家族ら濃厚接触者のPCR検査を進めています。

記者会見する野尻技監(左)

県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「若い人がウイルスを県内に持ち込んでうつしたとみられるケースが相次いでいる」と指摘し、「感染予防の知識をしっかり持ってほしい」と呼びかけました。

きょう発表された感染者の居住地が和歌山市と岩出保健所管内に集中していることから、今後、医療機関の代わりにホテルでの療養を実施するかどうかを問われた野尻技監は、「無症状の人が入院後に発症するケースもあるので、基本的には、入院で対応していく」と述べました。

きょう8人が新たに新型コロナウイルスに感染したことで、県内での感染確認は、死亡した3人を含めて130人となりました。きょう1人が退院したため、現在、入院しているのは、38人です。

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