NEC、ロボット導入・活用を容易にするティーチング作業自動化AI「目標指向タスクプランニング」を開発

労働力不足の解決手段として、組立業や倉庫業、食品工場をはじめ、作業内容が週・日単位で頻繁に変更になる現場においてもロボット導入の検討が増えている。ロボットに作業をさせるため、一般的には専門家によるロボット動作のティーチングが手動で行われている。ティーチング作業は、作業目標を達成する一連の作業手順の設計、および作業手順に沿ってロボットを動作させる制御命令の作成と設定をする作業である。特に、物品の整列や箱入れ等のロボットにとって複雑な作業では、作業手順とロボットの動かし方を最適化するための試行錯誤が必要で、作業設定に数時間程度必要なため、作業変更が頻発する現場ではロボットの導入あるいは継続的な活用が困難だった。日本電気株式会社(以下、NEC)は、ティーチング作業を自動化するAI技術「目標指向タスクプランニング」を開発した。同技術によるティーチングプロセスの自動化により次の効果が得られる。

1. 作業目標を達成する動作をロボットが自動実行できる
2. ロボット稼働までの時間を短縮
3. 設定外の事象に自動で対応

なお、ロボット活用領域の拡大を目指して、かねてから協力関係にあるオリックス・レンテック株式会社の常設ロボットショールーム「Tokyo Robot Lab.」に、9月初旬から同技術を適用したピック&プレイス自動化ロボットをデモ展示する。同展示では実物のロボットの動作や操作性を体験することができる。

同AI技術を適用したピック&プレイス自動化ロボット

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