架空取引が発覚した(株)AIKジャパンコーポレーションが破産

 (株)AIKジャパンコーポレーション(TSR企業コード:014883708、法人番号:4010001167908、中央区築地4-10-16、設立2015(平成27)年5月15日、資本金1000万円、代表取締役:中川喬介氏)は7月27日、東京地裁に破産を申請した。申請代理人は天田圭介弁護士(天田綜合法律事務所、港区三田2-7-7、電話03-6722-0992)。
 負債総額は約20億円、このほか当社に対する連帯保証人の求償債務が約27億円。

 飲食店向けの什器や設備販売のほか、中国製家電製品の販売を手がけていた。関連会社だった飲食店を展開する(株)虎杖東京(TSR企業コード:295604204、法人番号:2010002050528、中央区)と連動して事業を拡大し、2017年8月期に13億2032万円だった売上高は、2018年8月期は44億1727万円と急拡大。さらに、大手家電量販店との取引が拡大したなどとして2019年8月期には売上高116億7580万円をあげていた。
 しかし、2019年12月以降に密接な取引関係にあった(株)イースター(TSR企業コード:571543103、法人番号:3020001042359、横浜市中区)、FEP(株)(TSR企業コード:571301622、法人番号:9120001110059、大阪市中央区)など複数の企業との架空取引が発覚し信用が低下。金融機関への返済も滞ったほか、さらに新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、売上が落ち込んでいた。
 こうしたなか当社の借入金約13億円の連帯保証をしていた虎杖東京が、「新型コロナウイルス」感染防止のための休業などにより業績が悪化し6月30日、東京地裁に民事再生法を申請。その後、新たな資金調達も難しく資金繰りも限界に達し、今回の措置となった。

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