日本初の市街地レース『A1市街地グランプリGOTSU2020』が規模を縮小しながらも開催決定

 7月27日、A1市街地グランプリGOTSU2020実行委員会とA1市街地レースクラブは、島根県江津市で日本で初めて公道を使用して開催される市街地レース『A1市街地グランプリGOTSU2020』について、2020年9月20日に大会規模を縮小して開催すると発表した。

 A1市街地グランプリは日本初の公道レースとして2013年の秋から構想が行われた。“A1(Anyone「誰もが」)”をテーマに、開催地である江津市市民や関係各所の協力を得て、構想から7年となる2020年に実現を迎えるもの。

 そんなA1市街地グランプリだが、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に伴い、各種競技やイベントが延期または中止される状況で、開催の可否を関係各所と慎重に検討してきたという。

 しかし、日本政府が発令した緊急事態宣言の解除後、感染防止策をとったうえで国内モータースポーツ競技など各種プロスポーツイベントがシリーズを再開している。

 その状況を受けた実行委員会は、A1市街地グランプリGOTSU2020も行政のガイドラインに従い『新たな生活様式』に沿ったイベントとして、当初よりも大会規模を縮小して開催することを決定した。

 全長1.7kmで予定されていた市街地コースは協議・調整の結果、距離を縮小した全長778m、コーナー数6のショートコースとされた。また新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、大会事務局が選定した12名のドライバーがレンタルカートを用いて競技を行う。

 当初検討されていた一般からのドライバー公募については、新型コロナ禍での大会として、本大会に関わるドライバーや観覧者、運営スタッフをはじめとする方々の感染リスクを最小限に収めることが重要とされ、様々な検討をした結果、残念ながら今回の一般公募は困難と判断された。

2020年9月20日に開催されるA1市街地グランプリGOTSU2020の最新コース図

 そしてレース観戦は、ソーシャルディスタンスの確保を基準に観覧スペースが算出され、地域住民と関係者のみの約400名に決定した。またボランティアについても、島根県石見地区(江津市、浜田市、益田市、大田市)在中の方限定で募集が行われる。

 江津市の『新型コロナウィルス感染予防・江津市主催イベントの対応方針』に従って運営されるA1市街地グランプリGOTSU2020。運営スタッフたちについても体調管理のチェックが徹底されるという。

 大会の詳細やスケジュール、その他の新型コロナウイルス感染症対策についてはA1市街地グランプリの公式ホームページ(https://a1citygp.com/)を確認してほしい。

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