【食器収納アイデア】取り出しやすい、アイテム別の整理ポイント

大きさも形もバラバラの食器は、収納方法や整理が悩ましいアイテムのひとつ。とくに家族が多いご家庭は、その分食器も多く、収納に頭を悩ませていることでしょう。

食器収納にはコツがあります。基本ルールやアイデアを理解しておくことで簡単に整理整頓できるのです。収納スペースを確保するために食器棚を増やす必要もありません。この記事では、食器収納アイデアや整理ポイントなどについてご紹介します。具体的な収納方法について、チェックしてみてください。

《目次》- 食器収納の2大基本ルール

食器収納の2大基本ルール

まずは、食器収納の2大基本ルールを見ていきましょう。食器収納の基本ルールを把握しておくことで、基本を応用した食器収納や、家族に合った収納術を見つけ出すことにもつながります。食器収納にはどのようなルールがあるのか、確認してみてください。

「使う頻度」と「使う場所」を考えて収納

n.s.m.r.83さんのインスタグラムより

食器収納では、「使う頻度」と「使う場所」を考えることが大切です。例えば、「お茶碗」「お椀」はほぼ毎日使う食器でしょう。使う頻度の高い食器は、手の届きやすい場所に収納し、ほとんど出番のない食器は棚の奥や普段使わない引き出しなどに収納しておくことで、使い勝手が良くなります。

さらにいえば、食器のサイズごとに分類すれば、見た目にもごちゃごちゃせず、すっきりきれいに見えます。また、使う場所で食器収納を考える場合は、「リビングで使うのか」「ダイニングで使うのか」などから収納場所を検討してみてください。

具体的には、マグカップやグラスなど、リビングでくつろいでいるときに使う食器と、ダイニングで食事をするときに使う食器をそれぞれまとめて収納するのがおすすめです。食器類を使う場所ごとに収納すると、いざ使うときに必要なものが全て一か所で揃っていますので、あちこちの棚から食器を取り出す必要がありません。

使う頻度と使う場所を考えてから収納するルールは、どこに何をしまってあるかが分かりやすく、上手な整理の工夫といえます。キッチンでよく食器類が迷子になってしまうときは、ぜひ試してみてください。

かごやケース、仕切りなどのアイテムを活用

食器の収納にお困りの方は、かごやケース、仕切りなどの便利なアイテムを活用した収納方法を試してみてください。かごやケース、仕切りなどは、ごちゃごちゃしがちな食器をジャンルごとに分けたり、大きさごとに分類したりする際にとても便利です。

例えば、毎日必ず使う「家族の茶碗」をまとめてかごやケースに入れて、食器棚に入れておくと、見栄えがすっきりするだけでなく、かご(もしくはケース)を引っ張り出すだけで家族全員分を取り出せます。

同じように、「お椀」「取り皿」「コップ」などをまとめてかごやケースに入れておけば、使うときに取り出しやすく、食器棚もすっきりします。また、食器収納で仕切りを活用すると、大きさや使用シーン、使用者別など細かく分けやすくなるでしょう。

かごやケースへ食器を片付けるのは面倒、と感じる方は仕切りを使ってみてはいかがでしょうか。ちなみに、食器収納に使用するかごやケース、仕切りは100円ショップで購入しても問題ありません。耐久性や素材、質などから、必要なアイテムを探してみてくださいね。

アイテム・種類別、食器収納アイデア

大きさの違う食器やグラス、カトラリーなどの収納術を覚えておくと便利

食器は形や大きさ、用途が様々で、収納に悩んでしまうものです。それを解決するためには、食器収納アイデアを知っておく必要があります。アイテムや種類別に食器収納アイデアを見ていきましょう。

【大皿・デザート皿・小皿】収納術

一口に「食器収納アイデア」といっても、大皿やデザート皿、小皿など様々なサイズの食器を上手に収納する方法には様々なものがあります。まず、すべてのアイテムに関していえるポイントですが、最初によく使う食器とあまり使わない食器とを分けておきましょう。

お皿を収納するときには、よく使うものを手前に配置するように工夫してください。例えば、取り皿として使うことが多い小皿は手前に、休日のみ食卓にデザートを出すときのデザート皿、使用頻度の低いスープ皿は奥に……を意識して収納することで、使いやすくなるのです。

よく使う食器と、あまり使わない食器を分けずに収納してしまうと、毎日の出し入れで「使わない食器をどけて、奥から取り出す」など、手間が増えてしまいます。また、よく使う食器は手の届く高さの棚に置き、あまり使わない食器を手の届かない高い棚に入れておくなどすれば、上手な食器整理ができます。

「ラック」を活用して、空間を無駄なく活用

kodomotosumai_officialさんのインスタグラムより

食器収納には、「ラック」の活用がおすすめです。特に、「コの字ラック」と呼ばれる小さなラックが食器収納には便利です。コの字ラックを食器棚に置くだけで、その場所を上段と下段に分けることができ、収納量がアップします。

コの字ラックによって一段の棚を上下に分ければ、棚の上部に生じがちなデッドスペースを有効活用できるのです。コの字ラックを使う場合は、下部に重い食器を置き、ラックの上に軽い食器や小さな食器を重ねるなどして、使いやすいように工夫してみましょう。

また、コの字ラックの他、クリアな見た目が特徴の「アクリルスタンド」も活用できます。アクリルスタンドはコの字ラックと似た形状で、1段の棚を上段と下段に分けることができます。

クリアタイプなら、棚の中がスッキリとした印象になり、ラックを置いたときにありがちな「圧迫感」もありません。食器を収納するだけではなく、「見た目のおしゃれさ」にもこだわりたい方は、アクリルスタンドも検討してみてください。

「立てる収納」で取り出しやすさ大幅アップ

luv.white___ さんのインスタグラムより

大皿やデザート皿、小皿など、お皿の大きさに関係なくスッキリと収納するには「立てる収納」が便利です。お皿は、一般的に倒した状態(皿の底を下にする向き)で重ねて収納していることが多いでしょう。

しかし、お皿を重ねて収納すると、下の方で重なっているお皿を取り出す際、その都度上に重なっているお皿をどけなければなりません。重なっているお皿の枚数が多ければ多いほど、使いづらくなってしまいます。

しかし、お皿を立てて収納すれば、ワンアクションで取り出せるだけでなく、片付けもラクチン。食器を出し入れする手間が激減します。お皿と一緒にお盆を立てて収納することもできますので、必要なものをまとめて片付けられるでしょう。

お皿を立てて収納するには、専用のディッシュスタンドが便利ですが、ファイルボックスやブックスタンドでも代用できます。ファイルボックスとブックスタンドは100円ショップでも販売していますので、安価に済ませたい方はお店をチェックしてみてください。ちなみに、ファイルボックスは、横向きに使うことで上でご紹介した「コの字ラック」として代用できます。

【茶碗・グラス・コップ・お椀】収納術

茶碗やグラス、コップ、お椀など高さのある食器は収納が難しいものです。また、大きさや形も様々ですので、上手に整理できないと頭を抱える方もいるでしょう。しかし、茶碗やグラス、コップ、お椀などは上のような便利アイテムを活用したり、ひと手間かけるだけできれいに収納でき、見た目もスッキリします。便利アイテムは100円ショップでも揃えられますので、出費もさほど大きくありません。安価かつ、スッキリと食器を収納するために、次の方法も試してみてください。

仕切りを活用して、どこに何があるか一目瞭然

茶碗やグラス、コップ、お椀などの収納術としてご紹介するのが「仕切りを使った方法」です。食器棚に仕切りを設けて、種類ごとに分けて収納すれば、どこに何があるかが一目でわかります。

仕切り棚(コの字ラック)を活用すれば、茶碗やグラス、コップなどを上下で分けられますので、見やすくなるだけでなく、空間を有効活用しやすくなります。さらに、茶碗ごと、グラスごとなど、食器の種類ごとに重ねておくと、家族の食事を準備する際に一度で人数分を取り出せますので便利です。

また、食器棚ではなく、棚やシンク下などの引き出しの場合は、茶碗やグラス、コップなどを分けるように仕切りを設けるのも良いでしょう。引き出しの中を食器一つ分の空間を作るように縦横で仕切れば、一つひとつを丁寧に分けて収納できます。

碁盤の線をイメージしてください。引き出しの中を縦横で仕切ると、食器がどこに収納してあるのか見やすくなるだけでなく、開閉しても中の食器がズレにくくなります。引き出しを開閉するときに食器が倒れやすい場合は、仕切り収納がおすすめです。

なお、食器を分ける際は、必ずしも仕切りを使う必要はありません。例えば、食器の種類ごとにバスケットやCDボックスに入れて、食器を分けることもできます。代用できるものがあれば、新しく買う必要はありません。

バスケットにキッチンクロスを敷き、コップやマグカップを伏せれば、見た目もおしゃれな北欧インテリア風収納になり、人の目に触れても恥ずかしくありません。ちなみに、シンプルな仕切り棚やバスケットなどは、無印良品が販売しています。様々な種類がありますので、デザイン性や使い勝手、値段などを見ながら、納得できるアイテムを探してみてください。

マグカップをぶら下げれば、おしゃれにディスプレイしながら自然乾燥

取っ手があるマグカップは、「ディスプレイ収納」が良いでしょう。例えば、食器棚やキッチンの空いたスペースにつっぱり棒を取り付けて、S字フックを引っかけてみてください。マグカップをそのS字フックに引っかけるだけで、「見せる収納」になるのです。

マグカップをぶら下げて収納すると、カフェのような素敵な雰囲気になりますし、洗った後にそのまま引っかければ自然乾燥もできます。また、軽いマグカップであれば、吸盤フックでも安定してぶら下げて収納できますので、準備もラクチンです。

ただし、吸盤フックを活用する場合は、フックの耐重量を確認したうえで購入してください。マグカップをぶら下げるためのフックは、IKEAがおすすめです。カラフルなフックが並んでいますので、「マグカップをおしゃれに収納したい」と考えているなら、IKEAの商品をチェックしてみてはいかがでしょうか。

【カトラリー類(スプーン・フォーク・箸など)】収納術

引き出しに仕切りを設ければ、カトラリー類も整理ができて便利です。スプーンやフォーク、箸などのカトラリー類は、毎日使うものとそうでないものがあるうえに、家族分となると数も多くなり「どこにしまったのか…」と混乱してしまいます。

引き出しにカトラリー類を収納するなら、仕切りを設けて種類別にしまいましょう。スプーンやフォーク、箸などが混ざってしまうことがなく、目当てのカトラリーを探しやすくなるうえに、見栄えも良くなります。

しかし、毎日使うカトラリーは、引き出しに収納するよりも瓶やグラスに立てるほうが出しやすく、片付けやすいでしょう。食事のたびに引き出しからカトラリーを取り出すよりも、調理台やカウンター、ダイニングテーブルに置いた瓶・グラスから取り出したほうが出し入れの手間が少なくなります。カトラリーの収納場所は、必ずしも引き出しだけではありませんので、使用頻度や種類、キッチンまわりの環境で収納方法を考えてみてください。

シンク下の簡単な収納方法

シンク下を上手に活かせば、便利に利用できる収納スペースができる

シンク下のスペースは広く、使いやすいように見えて、意外に空間の活用法が難しいものです。シンク下の収納を見てみると、デッドスペースが多く、無秩序に何でも入れてしまいごちゃごちゃしてしまうこともあるでしょう。

しかし、シンク下は便利アイテムを活用することで、空間を上手に使えます。また、見やすい・探しやすい収納にできます。シンク下収納については、次のポイントを見直してみてください。

引き出しをまるごと入れて、食器棚に代用

シンク下のスペースを上手に活用するには、引き出し付きのケースをまるごと入れて、食器棚のように使うことがおすすめです。衣装ケースのような引き出しを重ねたり、スライドタイプの棚を置いたりすれば、シンク下を食器棚として活用できます。

また、食器棚に流用できる引き出しはサイズが豊富ですので、「すき間のスペースをなんとかしたい」という場合でもピッタリのものを探しやすく便利です。丈夫な引き出しを使えば、どんぶりや大皿など、重い食器も収納できます。

重い食器を高い食器棚に収納するのは大変ですし、かさばってしまうので、他のお皿や茶碗を置けなくなってしまうこともあります。シンク下のスペースを食器棚に代用することは、結果的に普段から使っている食器棚に、余裕を生み出すことにもつながります。

食器の数が多い方ときは、シンク下のスペース活用を一度考えてみてくださいね。なお、シンク下のスペースに引き出しを入れるときは、内側に可動式の仕切りを入れてください。食器の種類別にしまうことができますし、引き出すたびに食器同士が触れて欠けてしまうことも防止できます。

同じボックスをラックに並べる

シンク下の収納には、ラックを設置し、そこへボックスを入れてスペースを確保する方法があります。ラックに並べるボックスは、色味を揃えることがポイントです。ボックスの色味を揃えることで統一感が出ますので、見栄えが良くなりスッキリとした印象になります。

ちなみに、ラックに並べるボックスは、取っ手付きのものを選ぶと便利です。ボックスの中のものを取り出したいとき、取っ手をちょっと引っ張れば中に収納してあるものが見えますので、中身の見分けにまごつくことがぐっと減ります。シンク下に置くラックは、伸縮できるタイプや高さを自由に変えられる商品があります。シンク下のスペースに合わせて、適切なラックを選んでください。

食器棚を簡単に作る方法

食器を収納するうえで欠かせないのが「食器棚」ですが、値段が高いので簡単に購入できるものではありません。しかし、DIYなら安く食器棚を手に入れられますし、手作りならではのオリジナルな感じも得られます。食器棚のDIYは意外にカンタンです。細かい作業が苦手な方でも取り組みやすいので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょう?

カラーボックスを使って食器棚を簡単DIY

カラーボックスを使えば、簡単に食器棚をDIYできます。まずは、カラーボックスを2つ用意し、置きたい場所の状況を考えながら20~30cmほど離して並べます。2つのカラーボックスの上に板を乗せてテーブルのようにしてください。

このとき、カラーボックスの上部すべてを覆える横幅の板を使います。また、板の縦幅(奥行)がカラーボックスにしっかり合ったものを購入しましょう。カラーボックスと板を、ネジとL字固定金具で留めれば完成です。

2つのカラーボックスの間には、ごみ箱を置いたり、つっぱり棒を取り付けてマグカップの吊り下げ収納のスペースとして活用したりできます。カラーボックスを使ったDIYなら初心者でも簡単ですし、自分好みの食器棚を作れるでしょう。

また、カラーボックスはサイズが豊富ですので、空きスペースを有効に使いたいときにもおすすめです。食器棚のためだけに家のリフォームまでは必要ないけれど、食器棚を増やしたいという方は、カラーボックスを使ったDIYも試してみるといいですよ。

手作りだから、自分だけのこだわり食器棚ができる

DIYなら、自分だけのこだわり食器棚ができますので、愛着を感じられることでしょう。そのうえ、活用方法も自由ですので、食器を置くだけではなく、カーテンを取り付けておしゃれな目隠しをしたり、傷に強い天板を取り付けて作業台代わりにしたりすることも可能です。また、「天井まであるような食器棚は使いにくい」という場合は、ロータイプの食器棚をDIYすれば、目の届く高さで食器を出し入れできるでしょう。DIYの食器棚は自由度が高く、「使い方」「デザイン性」「高さ」「素材」なども細かく決められます。

◆こちらもおすすめ◆

【キッチンの地震対策】冷蔵庫×突っ張り棒では不十分!? キッチンで死なないための7つのルール

© 株式会社プロポライフグループ