マーリンズは今週プレーせず ヤンキースの日程も変更

マーリンズのチーム内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、メジャーリーグ機構は日本時間7月29日、試合日程の変更を発表した。マーリンズは同29日に本拠地でオリオールズ、同30~31日に敵地でオリオールズ、同8月1~3日に本拠地でナショナルズと対戦する予定だったが、すべての試合が延期に。これに伴い、他球団の試合日程も変更されている。

ESPNの報道によると、マーリンズは同29日に4人のコロナ陽性が判明。フィラデルフィアへの遠征メンバーのうち17人(選手以外も含む)が陽性という緊急事態となっている。今週プレーしないことが決定したため、シーズン閉幕までの56日間で57試合を消化せねばならず、全60試合を消化できない可能性も出てきた。

また、開幕カードでマーリンズと対戦したフィリーズは、本拠地シチズンズバンク・パークと敵地ヤンキー・スタジアムで2試合ずつ行われる予定だったヤンキースとの4連戦を延期。今のところ、フィリーズから感染者は出ていないものの、大事を取って試合を延期することになった。これにより、オリオールズとヤンキースのスケジュールが空いたため、来週行われる予定だったオリオール・パーク・アット・カムデンヤーズでの3連戦のうち2試合を同30~31日に振り替え、今後のスケジュールに余裕を持たせている。これ以外のスケジュール変更は今週中にアナウンスされる見込みだ。

これらのスケジュール変更が発表される前、マーリンズとの3連戦を控えていたナショナルズの選手たちは、マーリンズとの対戦を拒否する意思を固めていたことが明らかになっている。現時点ではマーリンズ以外での感染拡大は確認されていないが、複数のチームで感染が拡大するような事態になれば、シーズン打ち切りに向けた動きが一気に加速することになるだろう。選手やスタッフの健康と安全が最優先であることを強調してきたメジャーリーグ機構。今、その手腕が問われている。

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