波佐見が強打で苦境をはね返した。2-3の九回に4安打を集中。劇的な逆転サヨナラで4強入りを決めた選手たちに得永監督は「ナイスゲーム。よく粘ってくれた」と笑顔を見せた。
3回戦まで好投していた長崎西のエース山下堅から八回までに10安打を放ったが、2得点とややつながりを欠いていた。それでも、九回に代打松本の内野安打と二盗を足掛かりに追いつき、それまで無安打の平石が右前打でつなぐと、打席には同じく当たりのなかった4番辻村。「攻撃に入る直前、絶対に自分まで回すからとみんなから声を掛けられた。全員で諦めなかった」。チームの思いを乗せた打球が左中間に弾み、歓喜の輪が広がった。
次の相手は昨秋の初戦で敗れた鹿町工。地区新人戦や練習試合を含めて一度も勝てていない相手に、主将の平石は「相手も打のチーム。きょうのように最後まで粘って勝つ」と闘志を燃やしていた。
波佐見 土壇場逆転 4番・辻村サヨナラ打
- Published
- 2020/07/29 10:59 (JST)
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