コロナのワクチン開発へ  鼻から繰り返し投与で増殖抑制

新型コロナウイルスのワクチン研究を行っている三重大学と県内のベンチャー企業が、アメリカの製薬会社とワクチンの共同開発を進めることになりました。

関係者によりますと、新型コロナウイルスのワクチンに関する国際共同開発は、日本で初めてだということです。

新型コロナウイルスのワクチン研究を行っているのは、三重大学大学院医学系研究科の野阪哲哉教授と菰野町にあるベンチャー企業、バイオコモの福村正之社長ら3人で、今年3月から研究開発に取り組んできました。

野阪教授らが研究を進めているワクチンは、鼻から接種するタイプの生ワクチンで、繰り返し投与が可能で気道のウイルス増殖を抑えるメリットがあります。

野阪教授らは、これまで新型ウイルスの感染が世界中に広がることを予見し、10年ほど前から遺伝子配列さえわかればワクチンの作成ができるよう研究を進めてきました。

28日は、ワクチン研究に関する報告会が県庁で開かれ、製薬会社のメディシノバ社の岩城裕一社長もWeb会議システムで参加し「こんなに素晴らしい技術が残っていたなんて信じられなかった」と話し、共同開発への意欲を語りました。

三重県は、研究開発のための補助金で支援しています。

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