ロボットや情報通信技術(ICT)などを活用した「スマート農業」の普及に取り組む、五島市スマート農業推進協議会(山下勝志会長)は28日、同市岐宿町で農家を招いた研修会を開催。農薬を散布する小型無人機ドローンの模擬飛行や、遠隔操縦する草刈り機などの実演を行った。
同協議会は市内の農事組合法人や農協、県市など官民で構成し、今年5月に設立。省力化や効率化を進めて農家の負担を軽減し、高齢農家の営農継続、新規就農の促進を目指している。
研修会には農家や県市職員ら約80人が参加。農機大手のクボタは、パソコンやスマートフォンを使って農作業の進み具合を管理する独自のシステムなどを紹介した。
続いて農薬散布用のドローンや、ICTを活用し手放しでも直進するトラクター、無線操縦で斜面でも稼働する草刈り機の実演があり、最新機器の導入による作業効率や安全性の向上などについて説明を受けた。
山下会長は「スマート農業が普及すれば、農機による事故や熱中症なども減るのではないか。農業はきつい仕事という考えがなくなり、若手の就農や地域の農業を守ることにつながれば」と期待を述べた。
スマート農業で負担軽減を 五島 ドローン農薬散布など実演
- Published
- 2020/07/29 14:30 (JST)
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