日本列島ゆるゆる古墳ハント(2)東京・古墳ビューのホテル【芝丸山古墳】

「旅チャンネル」の企画で世界一周を2回経験した、古墳を愛するイラストレーター・マンガ家の水谷さるころが、これまで訪れた日本各地の古墳の魅力を紹介します。今回は、東京都港区の「芝丸山古墳」です。

築造時期は5世紀後半とされている前方後円墳です。南武蔵有数の族長の墓だったと考えられており、東京都指定史跡に指定されています。残念ながら元の形からだいぶ崩れていて、埋葬部分はすでになく、前方後円墳としてハッキリと形がわかるようには残っていません。

芝丸山古墳がある東京都港区芝公園は人工渓谷があり、一歩入ると都会の喧騒を忘れられる静かな場所です。自然豊かな公園なので、夏は虫除け必須。カラスもたくさんいるようです。墳頂部は開けていて広場のようになっており、伊能忠敬の遺功表があります。古墳の側面には円山随身稲荷大明神のお社があります。

芝丸山古墳の近くには弁天池があり、そのほとりには徳川家康公が所蔵していた開運出世大弁財天様と港区重要文化財の閻魔大王様を祀った「宝珠院」があります。バリエーションの多い御朱印や、巳の日にだけ販売される金運アップのお守りなどがあります。

その近くにある「蛇塚」も金運アップの御利益があるといわれ、どちらも一緒にお参りするとよいといわれているそうです。

都会のど真ん中に古墳と神社とお寺と池と塚・・・数々のパワースポットがあり、そのエリアだけで充分旅行気分を味わえます!

芝丸山古墳

住所:東京都港区芝公園4-8-25

[All Photos by Mizutani salucoro]

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