〔梅雨前線大雨〕長崎県対馬市で「50年に一度の記録的な大雨」(7/29)

朝鮮半島付近にある梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となっている影響で、長崎県対馬市では、この48時間の雨量が360mmを超える記録的な大雨となっているところがあり、長崎地方気象台は29日14:54、「対馬市では、50年に一度の記録的な大雨となっているところがあります」とする情報を発表しました。
気象台は、対馬市では、きょう29日夜のはじめ頃まで土砂災害に厳重に警戒するとともに、低地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒するよう呼びかけています。

■防災気象情報
【土砂災害警戒情報】
・長崎県 :上対馬(29日02:22)
※大雨警報が発表されている状況で、土砂災害発生の危険度がさらに高まったときに、対象となる市町村を特定して警戒を呼びかける情報。周囲の状況や雨の降り方にも注意し、危険を感じたら躊躇することなく早期避難を。

■気象概況
【1時間雨量】
・長崎県  対馬市     鰐浦    26.0mm(~29日02:32)

【3時間雨量】
・長崎県  対馬市     鰐浦    54.5mm(~29日04:10)

【12時間雨量】
・長崎県  対馬市     鰐浦    85.0mm(~29日12:50)

【48時間雨量】
・長崎県  対馬市     鰐浦    361.5mm(~29日14:40)<7月1位>

◆用語解説「50年に一度の大雨」
・2013年8月からの大雨特別警報導入にあたり、気象庁がその客観的指標として定めた値。1991年以降の観測データから、50年に一回程度の頻度で発生すると推定される降水量及び土壌雨量指数の値を超えた場合に発表される。なお、過去50年の間に実際に観測された値の最大値というわけではなく、大雨特別警報発表には更に複数の条件が設定されているが、当該地域では厳重な警戒が必要である。

◆参考:雨に関する「50年に一度」の値〔気象庁〕
・長崎県壱岐・対馬(上対馬):48時間雨量461mm 3時間雨量173mm 土壌雨量指数258
・長崎県壱岐・対馬(下対馬):48時間雨量401mm 3時間雨量155mm 土壌雨量指数253

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