三重県内で養殖されている真珠の母貝、アコヤガイの稚貝が、今月までに去年の2倍を超える約460万個へい死していることが真珠養殖業者へのアンケート調査で明らかになりました。
アンケートは、三重県水産研究所が、先月に続いて今月中旬に行ったものです。
それによりますと、アコヤガイの養殖が行われている英虞湾周辺など13の地区で、前回調査を200万個近く上回る約460万個の稚貝のへい死が報告されたということです。
大量死が発生した去年8月に報告されたへい死数の2倍を超えています。
へい死した割合は41パーセントと、稚貝を多く仕込んだ業者もあったことなどから去年8月の調査結果より減っていますが、例年のへい死率は15パーセント程度で厳しい状況です。
アコヤガイは、海水温が28度を超えると負担が大きくなるといわれ、梅雨明けに急激に海水温が上昇すると考えられることから、三重県では真珠養殖業者らに対し水深10メートル以上の漁場に貝を移動し、5メートルほどの深さにおろして育てる準備を進めるよう呼びかけています。