長野県は29日、トウモロコシなどの病害虫でガの一種「ツマジロクサヨトウ」が県内で初めて発見されたと発表しました。現時点で、農作物への被害の報告はないということです。
発見されたのは、雄の成虫5匹以上です。「ツマジロクサヨトウ」は、国が指定している重要病害虫で、県は県内への侵入を警戒し5カ所にわな、「フェロモントラップ」を仕掛けたところ、7月中旬に中信地域でわなにかかっていたのが確認されました。
「ツマジロクサヨトウ」は、南北アメリカの熱帯、亜熱帯地域原産で、去年7月に鹿児島県で初めて発生が確認、今年もすでに26県で見つかっています。トウモロコシなど80種類以上の作物に被害を与え、1晩で最大100キロ移動するなど長距離飛翔することが知られています。
県によりますと、現時点で農作物への被害は確認されていないということです。
県は、生産者などに通知するなど、注意を呼びかけています。