【新型コロナ】神奈川で新たに70人感染 宣言解除後で最多 男性1人死亡

マスク(イメージ)

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で29日、新たに10歳未満~70代の男女70人の感染が明らかになった。1日当たりの感染者数は緊急事態宣言解除後で最も多く、過去最多だった4月11日の76人に次ぐ水準。川崎市では80代男性が死亡した。70人のうち40人が感染経路不明という。

 川崎市によると、亡くなった男性は11日に脱水症状で意識もうろうとなって12日に救急搬送され、13日に陽性と判明。27日に入院先の病院で死亡した。

 横浜市では、市内で過去最多となる41人の感染が確認された。横浜国立大の運動系サークルなどで発生したクラスター(感染者集団)関連で、新たに男女5人の陽性が判明。同サークルを中心とした複数回の会食を通して感染した同大の学生は計15人となった。2組の家庭で乳幼児を含む計6人の感染もあった。

 感染経路不明は19人で、市は「全国の流れに横浜ものみ込まれている。今、第2波真っただ中と認識している」と説明。接待を伴う飲食店など「夜の街」関連で若者中心だった感染者に年代の広がりが出ているとの見方を示し、感染対策の徹底を求めた。

 座間市では40代男性医師の感染が判明。県によると、男性が勤務する県内の医療機関は感染防止対策が施されており、濃厚接触者はいないという。

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