宅配ボックス無料配布 相模原市内の5千世帯

相模原市役所

 相模原市は29日、不在時でも宅配物を受け取ることができる宅配ボックスを市内5千世帯を対象に無料配布すると発表した。配達員との接触を避けられることから新型コロナウイルスの感染防止効果が期待でき、車両を使った再配達の回数を減らすことで地球環境保全にもつながるとしている。

 市によると、同種の取り組みは全国でも珍しい。宅配ボックスはポリエステルなどの生地製を想定。普段は手のひらサイズに畳んでおくことができ、広げると外寸の合計が120センチほどの箱が入る。施錠も可能で、玄関前に置いてドアノブなどにワイヤで結び付けて盗難を防ぐという。

 本村賢太郎市長は同日の会見で「普及すれば人と人の接触を減らすことができ、二酸化炭素排出削減にもつながる。非常に有効だと思う」と述べた。

 市は関連予算として2900万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を8月3日開会の市議会臨時会議に提出する。配布対象は市内在住・在勤・在学者で、可決すれば11月中にも募集を始め、早ければ12月から実施する。希望者が多い場合は抽選になる。

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