故意危険球のドジャース・ケリーに8試合の出場停止処分

メジャーリーグ機構は日本時間7月30日、ドジャースのジョー・ケリー投手に8試合、デーブ・ロバーツ監督に1試合の出場停止処分を科したことを発表した。ケリーは前日のアストロズ戦でアレックス・ブレグマンやカルロス・コレアに対して故意に危険なボールを投じ、イニング終了時にはコレアを挑発。乱闘が勃発するきっかけを作っていた。

60試合制のシーズンで8試合の出場停止というのは非常に重い処分だが、メジャーリーグ機構はケリーが以前にも故意の危険球で出場停止処分を受けたことがある点、今回の乱闘のきっかけを作った点などを考慮して今回の処分を決めたことを明らかにしている。

これに対してケリーは異議申し立てを行っており、最終的な処分が確定するまで試合には出場できる。また、チームの責任者としてロバーツも1試合の出場停止処分を受けたが、監督には異議申し立ての権利が認められていないため、日本時間7月30日のアストロズ戦ではベンチコーチのボブ・ゲレンが指揮を執る。なお、アストロズのダスティ・ベイカー監督にも罰金が科せられている。

今回の一件は、不正なサイン盗みが行われたとされる2017年シーズンのワールドシリーズでドジャースがアストロズに敗れ、世界一を逃したことに対する報復であると見られている。当時、ケリーはドジャースでなくレッドソックスに在籍していたが、レッドソックスもアストロズに敗れ、ポストシーズンからの敗退を強いられた。

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