小4女児が3歳保護 路上で素足「守ってあげたい」 那覇署が感謝状

 那覇署は29日、沖縄県那覇市内の路上で泣きながら素足で歩く3歳男児を保護し、同署に通報の上、無事に保護者に引き渡したとして、那覇市立松川小学校4年の上原空愛(くうあ)さん(9)に感謝状を贈った。

 松川小学校の教室で同日、贈呈式が開かれ、宮城正明那覇署長が上原さんに感謝状を手渡した。宮城署長は「上原さんの冷静な行動は模範になる」とたたえ、「困っている人がいたら助けてあげましょう」と呼び掛けた。式の後、上原さんはマスコミのインタビューに「無事に助けられて良かった。困っている人を見掛けたら守ってあげたい」と話した。

 那覇署によると、男児は親が目を離した隙に家から出て迷子になっていた。上原さんは祖母の家に向かう途中、素足で泣きながら歩く男児を見つけ、近くの交番に連れて行った。当時、交番員が不在だったため、上原さんは交番内の電話から同署に通報した。行方を捜していた母親が交番を訪れ、男児は無事に自宅へ戻ったという。

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