【新型コロナ】観光振興の「あつ得」、8月3日から前倒しで実施へ

観光キャンペーンののぼり旗を持つ七沢荘の佐々木竜次さん(右)ら=厚木市七沢

 厚木市と市観光協会は、加盟店での買い物や宿泊に使える観光クーポン券の配布とプレミアム付き観光券の購入申し込みについて、8月3日から前倒しして実施することを決めた。当初は今月中下旬を予定していたが、早期開始を求める事業者の声に応えた。

 両券の発行事業は「あつ得キャンペーン」と題して取り組む。新型コロナウイルスの影響で低迷する観光業界の支援が目的で、使用期間は来年1月31日まで。

 クーポン券は同協会加盟の旅館に宿泊した人(1人当たり税抜き宿泊料1万円以上)に1部屋当たり5千円分、ホテル宿泊者に1人当たり千円分を贈呈する。観光券は額面2千円分を千円で販売する。購入限度は1人1万円分(購入額5千円)。8月14日まで申し込みを受け付け、販売は同22日以降の予定。

 同市七沢の温泉旅館「七沢荘」には7月30日、市が用意したキャンペーンののぼり旗などが届けられた。同旅館では4、5月ごろ、利用者が前年の4割程度にまで減少。現在も6割程度にとどまる。フロント責任者の佐々木竜次さんは「体温の計測や、スリッパの消毒を徹底して感染防止を万全にしている」と話し、キャンペーン効果に期待を寄せた。

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