<新型コロナ>入院男性が無断外出…陽性40代会社員 羽生の病院で鍵を壊して外へ…春日部、三郷、川越に

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コロナ入院患者が無断外出 職場や温浴施設など訪れる

 埼玉県は31日、新型コロナウイルスに感染し入院していた春日部市の40代会社員男性が、入院先の病院から無断で外出し、一時行方不明になっていたと発表した。

 県保健医療部によると、男性は7月13日にせき、発熱などで発症。16日にPCR検査で陽性が分かり、羽生総合病院に入院した。

 男性は中等症の肺炎だったが、30日午後10時ごろ、病棟の鍵を壊し、病院の看護師にうそを言って外出。タクシーで春日部市の自宅に戻って自家用車に乗り換え、31日午前3時ごろ、三郷市内の勤務先を訪れた。

 男性がいなくなったことに気付いた病院が家族に連絡。家族が31日午前2時ごろ、最寄りの警察署に届け出た。保健所は電話で男性と連絡を取ったが、男性は居場所を明かさなかった。

 31日午前10時ごろ、川越市内の温浴施設「小江戸はつかり温泉川越店」駐車場で、警察が男性の車とマスクをした男性を発見。男性をその場に待機させ、同日正午ごろに春日部保健所職員が合流して、別の病院に入院させた。男性は同日午前9~10時に店を利用していた。

 男性は以前にも数度、入院中に外出を試み、病院に制止されていた。無断外出した理由について「仕事の進みが心配だった。今後は外出しない」と話しているという。

 同部によると、温浴施設は感染対策を徹底しており、濃厚接触者はいないという。今後、行方不明中に立ち寄った場所の特定と消毒、接触した人の特定と検査を進める。

 県は今後、入院しない患者には感染症法に基づき、強制的な入院措置に踏み切ることも検討しているという。