倍賞千恵子、没後24年の渥美清さんをしのぶ

BS朝日では、8月9日に「ザ・偉人伝 名優 藤田まこと 渥美清 人生を変えた出会い!!」(午後9:00)を放送する。

「てなもんや三度笠」「必殺シリーズ」「はぐれ刑事純情派」など、⼤衆から圧倒的な⽀持を得た藤田まことさんと、映画「男はつらいよ」で⼀世を⾵靡(ふうび)した渥美清さん。2⼈のルーツは喜劇の舞台にあり、そこで培われた笑いと涙は、多くの人々に勇気と希望を与えた。

番組では、国⺠的な⼈気を集めた藤⽥さんと渥美さんの波瀾(はらん)万丈な⼈⽣をひもときながら、その転機になった出会いを明らかにする。そんな2人とゆかりのある女優の倍賞千恵子が、「男はつらいよ」シリーズのロケ地でおなじみの東京都葛飾区柴⼜を散策。柴又帝釈天門前参道商店街神明会を散歩し、なじみの店主たちと近況や思い出話に花を咲かせる。

渥美さんがなくなり24年が過ぎたが、倍賞は「最初の1〜2年は渥美さんが出ているものを見るのがすごく嫌で、テレビや映画を見ないようにしていました。でもずっとどこかにいるっていう思いがあるみたいです。⾃分の⽬で⾒てさよならしたわけじゃないから、どこかで納得いってないのかもしれない」と胸中を告白。

「男はつらいよ」では妹役を務めたが、「渥美さんにとって、寅さんがそうであったように、私にとってのさくらは、役者⼈⽣の中で⼆度とない役です。さくらを通して本当にいろんなことを学んだと思っています。役者だけじゃなくて、⼈間として⼀番⼤事なこと、⽇本⼈のすてきなところ、⼈の優しさ、悲しさ、社会のことも学びました」と思い入れたっぷりに明かしている。

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