全国なぎなた部員に記念品 松浦市、寄付募り製作へ

 新型コロナウイルス感染拡大で中止となった全国高校総合体育大会(インターハイ)のなぎなた競技会場だった松浦市は、「幻のインターハイ」を記念したグッズを全国の高校のなぎなた選手に配布する。
 同市では8月19~21日になぎなた競技が開催される予定だった。4月のインターハイ中止決定を受け、「なぎなたのまち」を掲げる同市は「インターハイ出場の夢を絶たれた全国の高校のなぎなた選手約1600人に、思い出に残るものを配布することで支援したい」と配布を企画した。
 事業費は自治体がインターネットを通じて寄付を募る「ガバメントクラウドファンディング」で1000万円を目標に集め、グッズは地元の県立松浦高なぎなた部と連携して製作する。
 集まった寄付金の総額に応じてポロシャツや、試合で面を着ける際に使う手ぬぐい、クリアファイルなどを想定。同市がコラボレーションしているなぎなたをテーマにした人気漫画「あさひなぐ」を使用したデザインなども検討している。
 なぎなた競技の同市実行委員会会長だった友田吉泰市長は「全国の高校のなぎなた選手を、スポーツを愛する皆さんの力を借りて支援することで『なぎなたのまち』としての松浦を発信していきたい」と話した。

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