【神奈川高校野球代替大会1回戦】武相が六回コールド勝ち 山崎が大会第1号の2ラン

生還する武相・山崎

 夏の甲子園と神奈川大会中止を受け、県高野連が独自に開催する「県高校野球大会」1回戦で2日、豊田圭史新監督(36)が率いる武相が11―0の六回コールド勝ちで津久井・橋本を下した。7日の2回戦で厚木北と対戦する。

 武相は初回から小刻みに得点を加えると、五回には山崎悠翔(3年)が大会第1号となる2ランを放つなど、13安打11得点と圧倒した。

 横浜市出身の豊田監督は武相から富士大に進んだ。同大のコーチなどを経て、2013年12月に監督に就任すると、北東北大学野球リーグで10連覇を達成。山川穂高や外崎修汰(ともに西武)らを育て上げた。4度の夏の甲子園出場を誇る武相だが、昨夏は3回戦で敗れるなど1968年以来、甲子園は遠ざかっている。再建を託されている若き指揮官は記念すべき〝1勝〟を手にし、「やるからには勝ちにいこうと話した。監督としてよりも先輩として采配を振るうことを意識している。山崎は第1号? すごいじゃん」と大きく笑った。

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