タイガースの救援左腕・アレクサンダーが9者連続三振!

タイラー・アレクサンダー(タイガース)はプロ入り後、2ケタ奪三振を1度しか記録していない。メジャーデビューした昨年の奪三振率は7.88だった。そんな左腕が日本時間8月3日のレッズ戦で奪三振ショーを繰り広げ、メジャーリーグの歴史に名を残した。

レッズとのダブルヘッダー第1試合、アレクサンダーは先発のロニー・ガルシアが3回表先頭のニック・カステヤーノスに4号ソロを浴び、リードを3点に広げられたところで2番手としてマウンドに上がった。すると、3番マイク・ムスターカス、4番エウヘニオ・スアレス、5番ジェシー・ウィンカーを3者連続三振に仕留め、4回表も6番ニック・センゼル、7番ジョシュ・バンミーター、8番フレディ・ギャルビスから3者連続三振。さらに5回表も9番タッカー・バーンハート、1番・秋山翔吾、2番カステヤーノスから3者連続三振を奪い、救援投手ではメジャー新記録となる9者連続三振を達成した。

救援投手による従来の記録は、1981年5月4日(現地時間)のエンゼルス戦でロン・デービス(ヤンキース)がマークした8者連続三振で、アレクサンダーはこの記録を39年ぶりに更新。また、トム・シーバー(メッツ)が持つ10者連続三振のメジャー記録には及ばなかったものの、ダグ・フィスター(タイガース)と並ぶアメリカン・リーグタイ記録となった。

アレクサンダーは試合を振り返り、「普段は三振を狙うことなんてないけど、今日は5つ目の三振を奪ったあと、三振を狙っていた」とコメント。カーブのような変化を見せるスライダーが非常に有効で、「とにかく低めに投げることを心掛けた。失投はあまりなかったけど、その失投が低めにワンバウンドするようなボールになったから、打者が手を出してくれた」と自身の投球を分析した。

なお、10人目の打者となった3番ムスターカスは、カウント1-2と追い込んだものの、インコースへのシンカーをぶつけてしまい、メジャータイ記録はならず。しかし、次打者の4番スアレスを空振り三振に仕留め、救援投手による2ケタ奪三振は2001年7月18年(現地時間)のランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス・16奪三振)以来19年ぶりの快挙となった。

© MLB Advanced Media, LP.