エンゼルス・大谷 右腕の違和感を訴えてMRI検査へ

エンゼルスの大谷翔平は日本時間8月3日、今季2度目の先発登板を終えたあとに右腕の違和感を訴え、MRI検査を受けることになった。試合終了後、球団が発表した。大谷は試合後のメディア対応を行っておらず、MRI検査の結果は日本時間8月4日まで明らかにならない見込みとなっている。

1つもアウトを取れなかった今季初登板に比べると、1回2/3を投げた今回の登板では多少の進歩が見られたものの、依然として制球面には大きな課題を残した。50球を投げてストライクとボールが25球ずつ、与えた四球は5つ。最後の打者となったジョージ・スプリンガーにはフォーシーム3球とスライダー2球を投じたが、フォーシームはいずれも90マイル(約145キロ)に届かなかった。

ジョー・マドン監督は、大谷の球速の低下について「私が立っていたところからは疲労のように見えた」とコメント。2018年シーズン終了後に受けたトミー・ジョン手術から復帰して2度目の登板ということもあり、「彼がピンチを切り抜ける可能性もあったけど、続投できるかどうか確信がなかった。だから、あの時点で可能な限り早く交代させようと思った」と投手交代を決断した理由を説明した。

初回をわずか8球で三者凡退に抑えた時点では、前回の今季初登板に比べてはるかに良いピッチングをしているように思われた。実際、最速97.1マイル(約156キロ)を記録するなど、平均球速は前回登板からアップ。自慢のスプリッターで空振り三振を奪う場面も見られた。ところが、2回表に入って制球を乱し、5つの四球を与えて2失点。9番ダスティン・ガーノウに対してカウント3-2から投じた6球目、内角高めへのフォーシームがボールと判定される不運もあり、マドンは「あの1球が正しく判定されていれば、あのイニングを30球ちょっとで終え、違う結果になっていたかもしれない」と悔やんだ。

とはいえ、最後の打者となったスプリンガーの打席で球速が大きく低下していたのも事実。MRI検査の結果が心配される。

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