キリンさん おはよう 対州馬が散策 森きらら

朝の園内散歩でキリンにあいさつをする対州馬=佐世保市、森きらら

 長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)の対州馬は、晴れの日の朝、園内を15分程度かけてゆっくり散策するのが楽しみ。他の動物たちとあいさつを交わし“異種交流”できるからだ。
 同園によると、農耕馬として対馬で飼育されてきた在来馬。現在国内に40~50頭しかいない。体高約130センチ、体重は約250キロ。首が太くがっちりとした体つきが特徴だ。同園では豊姫(24歳)、姫花(9歳)、高広(16歳)の3頭が暮らしている。
 7月下旬の散歩の日。豊姫が、アミメキリンやチャップマンシマウマなどの前で止まると、互いに興味津々の様子。顔を近づけ合って、無言で交信した。アミメキリンのハヤトは、対州馬の後を追ってくるほど興味を持つ日もあるという。不定期で、平日昼間に対州馬が園内を散歩するイベントも行っている。

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