鬱々とした日々に笑いで元気を! 吉本新劇場がペイペイドーム隣にオープン

7月31日に、吉本興業の常設直営劇場としては13番目となる「よしもと福岡大和証券/CONNECT(コネクト)劇場」が開場した。劇場は7月21日にペイペイドーム横に開業した、福岡ソフトバンクホークス株式会社が運営するエンターテインメントビル「BOSS E・ZO FUKUOKA(ボス イーゾフクオカ)」(福岡市中央区)の7階にオープン。新たなエンターテインメント発信基地として、福岡から“笑い”を届ける。

開場初日には、オープニングセレモニーと記者会見が行われ、大和証券株式会社福岡支店の中川隆弘支店長、福岡ソフトバンクホークス株式会社代表取締役専務COO・太田宏昭氏、吉本興業ホールディングス株式会社専務取締役(株式会社よしもとエリアアクション代表取締役社長を兼務)泉正隆氏に加え、博多華丸・大吉、ロバートの計8人が登壇した。

博多華丸・大吉は「天井が高く、換気も安心な最新の設備ということで、正直もう少ししょぼいと思っていたので慌てています。しかし、客席はどこからでも見やすそうなので、われわれも福岡ロケの際などに出演できる日が来るのを楽しみにしています」と笑いを誘った。一方、ロバートは「あまりにも環境がいいので、単独をぜひやってみたい」とコメントし、喜びのあまり(?)自粛期間中に温めていた新ネタを披露する場面も。

最後に、大吉は「東京・大阪だと舞台に立てないような段階の若手が、福岡だとこんなに素晴らしい舞台に立てる、これは福岡でしか育ちようのない芸人が、これから出現するということだと思っています」と福岡の後輩たちに期待を寄せ「われわれも今はなかなか頻繁には舞台に立てませんが、作家として提案は積極的にしていきたいし、いずれ劇場に戻るというのがわれわれ吉本の“ストロングスタイル”ですので、その日までしっかり仕事をしていこうと思います」と自身の芸人人生の視点からも喜びを見せた。

セレモニー後は「こけら落とし特別公演 初日 劇場できたZO!」が行われ、博多華丸・大吉、ロバート、バッドボーイズ、パンクブーブーの4組がネタを披露し、新舞台に華を添えた。

収容数549人は同社の専用劇場としては3番目の規模だが、当面の間は新型コロナウイルス感染予防対策として221席を販売する。また、同劇場での公演は、オンライン配信という形でも観覧が可能。エンターテインメントの新しい形に対応できるのは、コロナ禍の真っただ中オープンしたこの劇場の魅力の一つだろう。

もちろん、そのほかのコロナ対策もバッチリ。当面の間は劇場稼働率を34.1%に設定。換気も約16分に1回入れ替えており、厚生労働省が推奨する1人あたり約30㎡/hの指標に対して、満席時でも対応できる換気量だ。出演者、スタッフは自宅検温、関係者入り口のサーモ検温に加え、楽屋口での検温と手消毒の実施というかなり慎重なチェック体制を取っている。また、来館者には「E・ZO FUKUOKA」の入場口で“お客様情報”の登録、検温、手消毒、マスク着用での入館という徹底した対策の下で劇場運営を行う。

コロナの鬱々とした日々に笑いで元気を! ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

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