カージナルス・金廣鉉がローテ入り シルト監督が明言

カージナルスのマイク・シルト監督は日本時間8月6日、開幕からクローザーを務めていた金廣鉉(キム・グァンヒョン)を先発ローテーション入りさせることを明言した。これは先発ローテーションの一角を担っていたカルロス・マルティネスが故障者リスト入りしたことに伴う措置である。カージナルスの先発ローテーションには右腕がズラリと並んでおり、金はチーム唯一の先発左腕となる。

カージナルスは、当初予定していた先発ローテーションの顔ぶれからマイルズ・マイコラスが屈筋腱の断裂によって離脱。シルトは開幕直後にブルペンの組み換えをしたくないとの理由から、マイコラスの穴埋めには金でなくダニエル・ポンセデレオンを起用していた。しかし、マルティネスの離脱によって金も先発に回ることになり、先発ローテーションはジャック・フラハティ、アダム・ウェインライト、ダコタ・ハドソン、金、ポンセデレオンの5人で形成される。

シルトは「先発投手がまた1人足りなくなった。しかし、それは別の選手にチャンスを与えられるということであり、このチャンスを利用して金を先発に戻し、先発ローテーションを安定させることができる」とコメント。金は今春のオープン戦で5試合(うち2先発)で9イニングを投げ、防御率0.00、奪三振14、与四球1という安定したピッチングを見せていたため、先発ローテーションの一角としての活躍に期待がかかる。

金が先発に戻ることで空席となるクローザーについては、相手打線との相性を考慮しながら、ライアン・ヘルスリー、ジオバニー・ガジェゴスなど複数の投手を併用する方針だ。シルトは試合終盤の投手起用について「ヘルスリーは良いピッチングをしているし、アンドリュー・ミラーやタイラー・ウェブも状態が良い。ガジェゴスにも実力や経験がある。試合の終わりに向かって、相手打線との相性を考えながら、ベストの投手を起用することになるだろう」と話している。

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