5日に『Netflix』で自伝的ドキュメンタリー映画『Misunderstood』が公開された元フランス代表FWニコラ・アネルカ。そのオフィシャルトレーラーがこれだ。
激動のキャリアを送ってきた選手だけに、その内容も濃い…。
アーセナルで若くして評価を高めた後、2230万ポンド(およそ31億円)という当時異例の移籍金でレアル・マドリーへと引き抜かれたという経験を持つ彼。
『Daily Mail』によれば、彼はレアル・マドリーに加入した際のことについて以下のように語っているという。
ニコラ・アネルカ
「記者会見の後、ドレッシングルームに行った。自分が最初だったので座ると、他の選手が『そこは私の席だ』と言ってきた。
『ああ、すまない。ここに座ればいいか?』と聞くと、他の選手が来て『ここは私の席だ』と言う。
おそらくそれが20回ほどあった。『オレは何をしにここへ来たんだ?イライラするためか?』と思ったよ。この経験は悪夢の始まりでしかなかった。
街を歩くこともできない。話したことすべてが記事になり、買ったものすべてが新聞に載る。 『Marca』の事務所に招待されたことがある。私は彼らとは話をしなかったので、写真を撮影するために行った。
『君はFIFA(ゲーム)をするかい?』と記者が尋ねてきたので、プレーした。そしてゴールを決めた。確かアトレティコ・マドリーを相手に。
すると、『アネルカがついにゴールを決めた!ゲームで』と翌日の見出しになった。いわゆる『プレス・トラップ』だったね。
振り返ってみればメチャクチャだったが、そんなに悪質なものだとは思っていなかったよ」
「後から考えれば、もしレアル・マドリーでプレーしたいならば犠牲を払う必要があるものの、私は若すぎて理解できていなかった。
言ってはいけないことも、やってはいけないこともある。おそらく自分にとっては早すぎたのかもしれないね。
レアル・マドリーでのタイトルが、自分のキャリアで唯一のチャンピオンズリーグ優勝になるとは思っていなかったよ」
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最初のドレッシングルームではとにかく受け入れられていないことを感じさせられた…という。