メンバー表に名前なし ブルージェイズ右腕が登板却下

ブルージェイズはメンバー表の不備により、予定していたリリーフ投手の登板を却下される珍事に見舞われた。ブレーブス戦の6回裏、チャーリー・モントーヨ監督は先発の新人右腕ネイト・ピアソンに代えてジェイコブ・ワゲスパックをマウンドに送り込んだが、球審のアラン・ポーターはメンバー表にワゲスパックの名前がないことに気付き、登板を却下。ワゲスパックは投球練習の途中でダグアウトへ退いた。

1対3と2点ビハインドで迎えた6回裏、モントーヨは5回2安打3失点と試合を作ったピアソンに代えてワゲスパックを投入。ワゲスパックはロースター枠が30人から28人に縮小されたことに伴い、サンティアゴ・エスピナルとともにマイナー降格となっていたが、トレント・ソーントンが故障者リスト入りしたため、急遽メジャーに呼び戻されていた。

しかし、ブルージェイズは急遽メジャー昇格となったワゲスパックの名前をメンバー表に記入していなかった。球審のポーターは三塁塁審のマーティ・フォスターとともにブルージェイズのダグアウトへ行き、ワゲスパックが登板不可であることを通達。マウンド上で落胆した様子を見せたワゲスパックは、投球練習を終えることなくマウンドを降りることになった。

予定変更を強いられたブルージェイズは、ラファエル・ドリス(元阪神)が緊急登板。ドリスは6回裏を無失点に抑え、ブルージェイズは直後の7回表にテオスカー・ヘルナンデスのタイムリーなどで同点に追い付いた。しかし、9回裏に5番手のウィルマー・フォントがニック・マーケイキスに1号ソロを浴び、3対4でサヨナラ負け。なお、ブルージェイズの山口俊に登板機会はなかった。

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