【やまぐち深発見紀行】 No.204「大殿・古熊町内の憩いの場『心行庵』」

▲心行庵に集う福永さん夫妻(両端)と地域住民

 かつては山口の職員官舎だった建物。使われなくなったことを機に地域住民が個人で購入し、新たな形で人々に親しまれている。

 

 「心行庵」は古熊町内会の副会長・福永俊明さんが自宅隣の建物を地域住民らに開放している憩いの場だ。山口県の職員官舎だった一軒家を約20年前に買い取り、集会所の無い同町内の住民らに掃除を条件に無償で貸し出している。

 室内には利用者の厚意による椅子やテーブル、テレビ、カラオケセットなども置かれ、町内の役員会や地元老人クラブの活動場所としても利用されている。ちなみに「心行」とは、都山流尺八の名手として知られる福永さんの尺八の号だ。

 「人が集える場として自由に使ってほしい」と福永さん。

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