2012年度から長崎県警が街頭に設置を進める防犯カメラは西海署と川棚署管内に今年1月新設され、県内全22署管内で運用が始まった。現在190台が稼働しており、本年度内には200台まで増設する計画。県警生活安全企画課は「県下全域での県民の安心感向上につながる」としている。
同課によると、県警が運用する防犯カメラは、13年1月に長崎、諫早、佐世保3署の管内に初めて設置。当初は繁華街や駐輪場のある駅前といった、犯罪多発地域を中心に導入していた。地域を徐々に広げていき、子どもの見守りの観点から各地の通学路付近などにも設置している。
県警は毎年、防犯カメラシステムの運用状況を公表。同課によると、今年上半期(1~6月)は、事件捜査などで必要と判断して映像を閲覧確認したのが97件。このうち、映像からデータを取り出して複製したのは47件。窃盗事件や傷害事件、道交法違反事件で、摘発や犯行の裏付け捜査に役立ったという。
同課は「犯罪の未然防止、早期解決のため、自治体や事業所にも防犯カメラの設置を働き掛けていきたい」としている。
長崎県警設置の防犯カメラ 全署管内で稼働 本年度200台まで増設へ
- Published
- 2020/08/07 15:00 (JST)
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