ネットで原爆写真ポスター展 31日まで 被爆者証言も9日公開

「世界に平和の尊さを発信したい」と語る実行委の安田さん=長崎市茂里町、長崎新聞社

 被爆後の惨状を記録した写真などを集めた「広島・長崎原爆写真ポスターオンライン展」がウェブ上で開かれている。言語は英語。31日まで。ケニアの国際機関で働く被爆2世らでつくる「ナイロビ原爆展実行委」が企画。9日は長崎の被爆者、山脇佳朗さん(86)と広島の被爆者の計3人の証言を公開する。
 実行委は2015年からケニアの国連事務局で毎年8月、原爆展を開いてきた。今年は新型コロナウイルスの影響で開催が困難となり、初めてオンライン展に切り替えた。
 崩壊した浦上天主堂、救護所の様子、原爆投下時刻で止まった時計-長崎原爆資料館(長崎市)や広島平和記念資料館(広島市)から提供された被爆後の写真や絵などを掲載している。
 国際自然保護連合(IUCN)職員で実行委の安田香織さん(48)=長崎市出身=は「多くの人が平和について考えるきっかけになれば」と話している。詳細は同展ホームページ(https://a-bombs-virtual-exhibition.weebly.com/)。問い合わせは実行委(hiroshimanagasakimessages@yahoo.com)。

© 株式会社長崎新聞社