長野県・渋温泉といえば9つの外湯めぐりで知られますが、その外湯をめぐらずとも、館内で湯めぐりを楽しめてしまう宿が「古久屋」。なんと6種類の源泉を14種類のお風呂で堪能できるというから驚き!どんな源泉かけ流しの温泉があるのか期待が高まります。
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エッ!駅にトゥクトゥクが迎えに来た!
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渋温泉の最寄りとなるのは「湯田中駅」。そこに現れたのは、なんとトゥクトゥク!江戸時代創業の老舗宿と聞いていたので、期待を裏切るなんともハイカラな演出。そんな送迎を考案したのは16代目の小根澤さん。現在は会長で、経営は17代目の息子さんに任せているとのことですが、当時全国的にも珍しい露天風呂付き客室をつくった凄腕当主なのです。
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石畳が続く渋温泉のメインストリートに面した宿は、しっぽりと落ち着いた趣。宿の前では源泉を利用した温泉玉子がお出迎え。
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往時使われていた歴史ある看板も残っており、白木の木肌美しいロビーに迎えられます。この「古久屋」という宿名は、初代が営んでいた米問屋「穀屋」にちなんでいるんだとか。江戸時代から脈々と受け継がれ、400年あまりも続く渋温泉きっての老舗です。
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プライベート感を大切にした、わずか19室という客室のほぼ半分にあたる10室が露天風呂付きという贅沢さ。大浴場などはもちろんのこと、客室のお風呂も含めすべてが源泉かけ流しの天然温泉。
誰にも邪魔されない趣向を凝らした客室露天風呂
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案内された客室は「嵯峨野の間」。踏み込みを兼ねた広い副室の先には10畳間が広がり、一面の障子からはやわらかな陽光が注ぎます。
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この障子を開けると、目の前に広がるのが露天風呂。緑を感じながら入ることができる檜の湯船が、なんとも気持ちよさそう。
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湯船の先に目をやれば、湯上りに最適なテラス(涼み処)まで設けられ、気兼ねなく源泉かけ流しの湯を楽しむことができます。
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客室もお風呂もすべて異なるつくり
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客室はすべて異なるつくりになっていて、「かがり火の間」は、飴色の木肌が懐かしさを感じるような8畳+広縁に、サワラの木肌が優しい露天風呂が。
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8畳+広縁の「芙蓉の間」には、湯船としては珍しい大谷石を使った露天風呂が備わります。
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障子の設えが特徴的な「夕焼けの間」は、10畳+広縁のつくり。御影石を使ったスタイリッシュな露天風呂が配されています。
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6つの源泉を6つの湯船で楽しめる贅沢
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客室露天だけにとどまらないのが「古久屋」の心意気!露天風呂や内湯、貸切風呂などが8つもそろっているんです。
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その筆頭を飾る変わり種風呂が「福六の湯」。6つの源泉を混ぜることなく、6つの湯船でそれぞれの湯を楽しめます!厚さ6㎝もある木曽檜の湯船が並ぶ姿は圧巻!6つの源泉は単純泉や弱アルカリ含カルシウム泉などと、泉質もすべて異なり、「市左衛門の湯」「武(たけし)の湯」「ぬるまの湯」は自家源泉、「華の湯」「地獄の湯」「熱の湯」は引湯になっています。
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毎分400リットル(ドラム缶約2本分)という豊富な湯量があるからこそできる源泉かけ流し。加水せず“シングルモルトスパ”といきたいところですが、渋温泉は比較的高温の温泉が多いので、無理をせずに加水して適温で楽しんでください。
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とくに宿で一番熱い温泉「熱の湯」は、泉温が90度もあるので、間違ってもドボンということがないように。しっかり湯加減をみて加水して入ってくださいね。
どのお風呂にするか迷いそうなほどの温泉三昧
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この「福六の湯」だけでのぼせてしまいそうですが、この通り廊下には、どれにするか迷いそうなほどのお風呂の案内が。
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お風呂へ行く途中には、地下約3mのところから湧出している自家源泉「ぬるまの湯」を見ることもできます。
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一度に20人が入れる広さの露天風呂「一茶の湯」には、ミストサウナも併設。
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露天風呂「華清の湯」は、ほどよい大きさで、十和田石の美しい青さが特徴。
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かまちに古代檜を使った内湯「古代檜風呂」は、その木肌も手伝ってなめらかなお湯を楽しめます。
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このほかにも、内湯「柔肌の湯」や内湯「最勝の湯」、無料で貸切可能な露天風呂「清泉」や内湯「月泉」などがあり、趣の異なる中で6つの源泉かけ流しの湯を満喫することができます。
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古久屋
住所:長野県下高井郡山ノ内町渋温泉
料金:1泊2食付き1名1万6,650円~
CHECK IN/OUT:15:00/10:00
客室数:19室
アクセス:電車/長野電鉄「湯田中駅」より送迎あり 車/上信越自道「信州中野IC」より国道292号を経由して約20分
URL:https://www.ichizaemon.com/
※2020年8月現在、新型コロナウイルス感染症対策のため、サービス体制や料理提供方法などが通常と異なることがあります。
[All Photos by (C)tawawa]