さださんら稲佐山で無観客音楽祭 平和メッセージ発信 被爆75周年 ジャパネットのグループ会社主催

平和への思いを歌声に込めるさださん=長崎市、稲佐山公園野外ステージ

 長崎市出身のシンガー・ソングライターさだまさしさんらが出演する平和祈念音楽祭が7日、同市の稲佐山公園野外ステージで開かれた。新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ無観客で行われ、平和を願うメッセージをライブやトークで発信した。
 名称は「Japanet presents 被爆75周年 長崎から世界へ平和を -稲佐山音楽祭2020-」。ジャパネットのグループ会社リージョナルクリエーション長崎(同市)が主催。長崎新聞社など後援。開演前の記者会見でさださんは「被爆75年で当時の記憶は薄れてきているが、二度と悲劇を繰り返さないようにするにはどうすればよいか、音楽を通じ伝えていきたい」と語った。
 バンド湘南乃風のメンバー新羅(にら)慎二(若旦那)さんの「純恋歌」で幕開け。ステージ上でさださん、新羅さん、タレントのコロッケさんの3人がトークを交え司会進行した。さださんは「案山子(かかし)」などを披露。クライマックスは3人でさださんの「いのちの理由」を歌った。
 事前収録で夏川りみさん、元ちとせさん、ももいろクローバーZ、森山良子さん、山崎まさよしさん、平山カンタロウさんも出演し、それぞれ平和への思いを込めたパフォーマンスを披露。ステージなどの様子は、BSテレ東で生放送された。


© 株式会社長崎新聞社