佐世保市の元書店経営でアマチュア作家の山本武秀さん（82）は戦後の少年雑誌などを多数愛蔵している。野球漫画や冒険物語など当時の子どもたちを魅了した作品ばかりだ。
山本さんが小中学校を過ごした1947～51年に出版された漫画や雑誌。今月東京に開館した「トキワ荘マンガミュージアム」にも展示されている雑誌「漫画少年」の現物や、手塚治虫さんの初めての単行本「新宝島」など今では希少な書籍もある。
約70年が過ぎてもカラフルな表紙をそのまま残したものも多い。動物に育てられた少年がジャングルで怪物に立ち向かう物語が山本さんのお気に入り。「ロマンチックなストーリーに夢中だった」と少年時代の憧れも色あせてはいないよう。
