福岡のラジオ局 9日に平和特番 長崎県民放元アナら出演

収録で平和への思いなどを語る田中さん(左)ら=福岡市中央区、ラブエフエム国際放送(田中さん提供)

 本県の放送局に勤務経験のある元アナウンサーらが9日の「長崎原爆の日」に合わせ、被爆証言などを朗読する平和特別番組「ピースウェーブ天神フロムナガサキ」を福岡市のFMラジオ局から放送する。「ナガサキ・ユース代表団」8期生の大学生2人も出演し、平和活動に携わる若い世代の思いも発信する。
 特番は、福岡でも原爆や平和について考えてほしいと2005年に始め、16年目に入る。今年は事前に収録したものを当日放送する形とし、長崎大3年の三宅凜さん(20)と筬島葵さん(21)=ともに福岡県出身=が事前収録に参加。活動を始めたきっかけ、活動を通じた気付き、思いなどについて語っている。
 長崎放送出身で当初から活動するメンバーの一人、企画会社代表の田中花木さん(50)=福岡市=は、「75年前の長崎を繰り返さないよう行動している若い人たちの存在を福岡でも知ってもらい、その言葉を伝えたい。聞いた人が自分のこととして考えるきっかけになるとうれしい」と話す。
 特番は9日午後2時45分~3時、ラブエフエム国際放送。朗読や長崎のバンド「SHANK(シャンク)」が寄せたメッセージも放送する。

 


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