夢のツインターボ! 国産車初の280馬力!
平成元(1989)年、バブル真っ只中に誕生したZ32型フェアレディZ。先代の後期モデルから追加されたV6 3リッターDOHCノンターボVG30DE型エンジンに加え、ツインターボチャージャーを加えたVG30DETT型エンジンを搭載。日本車で初の最高出力280馬力というハイパワーでクルマ好きを熱狂させました。ああ懐かしい!っていう方も多いはず。
2シーターに加え、2+2シーターの“2by2”という2つのボディタイプがわざわざ用意されていたのも、今思えば“バブル”なこと。当初は日本や北米で人気を博したけれど、その後の日産の経営不振もありモデルチェンジはされぬまま。結果的に平成12(2000)年まで製造されることになり、最後はちょっと寂しいことになっていました。
憧れだったZ32型フェアレディZ、中古車はまだあるの!?
90年代初頭に憧れの存在だったZ32型フェアレディZ。いま中古車で探してみると、いったいいくらになるのでしょう。さっそくMOTAの中古車検索で調べてみました。
2020年8月8日現在、Z32型をターボ・ノンターボに関わらず調べてみたところ、全国で61台のフェアレディZがヒット!
最安値は、平成3年式 300ZX ツインターボ 2by2 Tバールーフ、走行12.6万キロ、ATで本体価格45万円!
最高値は平成2年式のやはり同じ300ZX ツインターボ 2by2 Tバールーフ、走行3.7万キロ、MTで350万円! ずいぶんと幅があるものです。
ちなみに350万円の個体は、エアロやアルミなどのカスタムがばっちり決まり、しかもワンオーナー・記録簿付きというこだわりの逸品でした。ほかに「価格応相談」というのも5台あります。
無責任に「買っちゃえ!」とは言わないけれど、でもチャンスはもう今しかない
61台中、価格帯は100万円以下が22台、100~150万円が16台で、150万円~200万円が12台。それ以上が11台(応相談含む)と、思いのほか幅のあるラインナップでした。ちなみに2by2が51台で、2シーターモデルは希少な存在。
なにせ最終型でも新車から20年が経過しているので、もはやツインターボとノンターボ、ATとMTといった仕様の差よりも、個体毎の程度差により値付けされている印象です。
古いと30年、新しくても20年。もはやネオクラシックと呼べるクラスの中古車となると、無責任に「買っちゃえ!」とは言えません。補修したくても、欠品の純正部品も増えているようです。
でもおそらく現状が底値。中古車も状態の悪い個体からどんどんつぶされていき、逆に良質な個体の値が下がることもないでしょう。
それでもやっぱりZ32が欲しい! そんな覚悟のあるアナタ、チャンスはもう今しかありませんよ。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]
※文中の中古車在庫数等の情報は2020年8月8日現在のMOTA中古車検索によるものです