KAKKINが平和集会 核廃絶枠組み崩壊を懸念

核兵器廃絶への集会アピールを採択したKAKKINの長崎平和集会=長崎市、長崎原爆資料館

 核兵器廃絶・平和建設国民会議(KAKKIN)は8日、長崎市内で長崎平和集会を開き、「平和な世界を実現するため、核兵器廃絶に取り組んでいく」などとする集会アピールを採択した。
 当初は300人規模の全国集会を開く予定だったが、新型コロナウイルスの影響で規模を縮小し、県内関係者ら約70人が参加した。核兵器廃絶・平和建設県民会議の松尾敬一議長はあいさつで「核兵器は少しずつ減ってきたとはいえ、世界にはまだ多く存在している」と危機感を示した。
 アピールでは、米ロの中距離核戦力(INF)廃棄条約失効など、核兵器廃絶の枠組みが崩れつつあることを懸念。日本政府に「唯一の被爆国として、国連や核兵器保有国に対し、廃絶に向けた役割を今まで以上に果たすことを求める」と強調した。

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