【F1データ主義】現役ドライバーの初表彰台はいつ? 最大のチャンスを手にしたヒュルケンベルグは登壇なるか

 第4戦イギリスGPに続いて、新型コロナウイルス感染症の陽性反応が続いて欠場しているセルジオ・ペレスに代わって70周年記念GPに出場しているニコ・ヒュルケンベルグ(レーシング・ポイント)。180戦に参戦し、178レースをスタートさせているヒュルケンベルグだが、これまで表彰台に上がったことは一度もない。次戦スペインGPにはペレスが復帰してくる可能性が高く、今回が最後で最大のチャンスかもしれない。

 それでは、現役ドライバーたちがF1で初めて表彰台に上がったレースを振り返ってみたい(データ1)。

 まず今年の開幕戦オーストリアGPではランド・ノリス(マクラーレン)が初表彰台を獲得。レース終盤にルイス・ハミルトン(メルセデス)に5秒のタイムペナルティが科せられ、ファイナルラップでファステストラップをマークしてレースタイムでハミルトンを逆転してつかんだ涙の初表彰台だった。

 そのチームメートであるカルロス・サインツ(マクラーレン)もハミルトンのペナルティによって、初表彰台が転がり込んできた。ただし、このペナルティはサインツが4位でチェッカーフラッグを受けた後に科せられたため、サインツは表彰式に出ることができなかったが、主催者がレース後にサインツとマクラーレンのスタッフが表彰台に上がることを許可した。

 ちなみにこのときのサインツのグリッドポジションは20番手。101戦目での初表彰台は、現時点でF1最遅記録となっている。

 そのブラジルGPではトロロッソのピエール・ガスリーも初めて表彰台に上がった。こちらはコース上でハミルトンとのファイナルラップでの激しいバトルを制したの歓喜の初表彰台だった。

 こうして振り返ると、近年の初表彰台が誕生したレースではハミルトンが関係していることが多い。果たして、70周年記念GPはいかに……。

【データ1】現役F1ドライバーの初表彰台獲得レース
■ランド・ノリス(マクラーレン)
2020年オーストリアGP 予選4番手(3番手スタート)→3位

■カルロス・サインツ(マクラーレン)
2019年ブラジルGP 予選20番手→3位

■ピエール・ガスリー(トロロッソ)
2019年ブラジルGP 予選7番手(6番手スタート)→2位

■ランス・ストロール(ウイリアムズ)
2017年アゼルバイジャンGP 予選8番手→3位

■シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2019年バーレーンGP 予選ポールポジション→3位

■マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2016年スペインGP 予選4番手→優勝

■ダニール・クビアト(レッドブル)
2015年ハンガリーGP 予選7番手→2位

■バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)
2014年オーストリアGP 予選2番手→3位

■ダニエル・リカルド(レッドブル)
2014年スペインGP 予選3番手→3位

■ケビン・マグヌッセン(マクラーレン)
2014年オーストラリアGP 予選4番手→2位

■ロマン・グロージャン(ロータス)
2012年バーレーンGP 予選7番手→3位

■セルジオ・ペレス(ザウバー)
2012年マレーシアGP 予選10番手(9番手スタート)→2位

■セバスチャン・ベッテル(トロロッソ)
2008年イタリアGP 予選PP→優勝

■ルイス・ハミルトン(マクラーレン)
2007年オーストラリアGP 予選4番手→3位

■キミ・ライコネン(マクラーレン)
2002年オーストラリアGP 予選5番手→3位

2019年F1第20戦ブラジルGP カルロス・サインツJr.(マクラーレン)が3位を獲得
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
2019年F1第2戦バーレーンGP決勝 PUトラブルが発生しつつもなんとか3位表彰台を確保したシャルル・ルクレール(フェラーリ)
2017年F1アゼルバイジャンGP ランス・ストロール(ウイリアムズ)

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