長崎市本尾町の浦上天主堂では、午前6時からミサがあり、約250人が原爆犠牲者に祈りをささげ、平和への願いを込めた聖歌を響かせた。
浦上地区では信徒約8500人が犠牲になったとされ、天主堂も倒壊した。宮原大地助任司祭は「すべて焼き尽くされたが、信仰は受け継がれた。平和への決意を新たに、永遠の安息を願いましょう」と説いた。
信徒の赤島ナツ子さん(85)は10歳のころ、爆心地から1.8キロの本原町2丁目(当時)の自宅で被爆。「原爆で2人の兄を失った。家は焼け、私は髪の毛が抜け、歯茎から血が出た。地獄からはい上がった。世界中から核兵器をなくしてほしい」と話した。