カネミ油症とは

 カネミ倉庫(北九州市)が食用米ぬか油を製造中、カネカ製ポリ塩化ビフェニール(PCB)や、PCBが変化したダイオキシン類が混入。西日本一帯で販売され、内臓や皮膚、神経の疾患など多様な症状を引き起こした。1968年10月に報道で発覚し、当初は約1万4千人が被害を届け出た。今年3月末現在の累計認定患者数(死亡者など含む)は全国2345人、長崎県979人。県内在住の生存者は460人。油を直接食べた人の子や孫に当たる次世代被害者も、ダイオキシン類などによる健康被害が懸念される。


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