週間MVPに2勝のモンタスと6本塁打のタティスJr.が選出

メジャーリーグ機構は日本時間8月11日、週間MVPの受賞者を発表し、アメリカン・リーグはフランキー・モンタス(アスレチックス)、ナショナル・リーグはフェルナンド・タティスJr.(パドレス)が選出された。モンタスはメジャー5年目の27歳、タティスJr.はメジャー2年目の21歳で、両者とも週間MVPを受賞するのは自身初である。

モンタスは、薬物規定違反の出場停止処分によって16試合にしか登板できなかった昨季の好調を今季も維持しており、先週は2試合に先発して14イニングを投げ、2勝0敗、防御率0.64、被安打6、奪三振14の好成績をマーク。まだ本塁打を1本も打たれておらず、シーズン通算の防御率は1.57となった。

「(新型コロナウイルスの感染拡大による)シャットダウン期間にいろんなことに取り組んできたから、このような賞をもらえたことは大きな意味があるし、とても光栄だ。本当に嬉しいよ」とモンタス。9連勝中と快進撃を続けるアスレチックスにおいて、先発投手陣の軸となっており、エースへと飛躍を遂げるシーズンになりそうだ。

一方のタティスJr.は、先週の6試合で6本塁打と大爆発。今季8本塁打はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)と並んで両リーグ最多タイの数字である。本塁打を量産しているだけでなく、ここまで16試合に出場して打率.333、18打点、4盗塁、OPS1.226と絶好調。タティスJr.は「試合に出場するときは、試合を見ている人のために何か特別なことができるように全力を尽くしている。その試合だけしか見ない人もいるからね」と語っているが、その言葉通りの見事な活躍だ。

「(週間MVPを受賞できて)素晴らしい気分だ。みんなの努力のおかげで、僕たちは今グラウンドに立っていられる。僕は幸せな男だよ」と週間MVP受賞を喜んだタティスJr.。このまま活躍を続けていけば、月間MVPやシーズンMVPなど、さらに大きなアウォードを受賞することになるかもしれない。

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